諸君、「高知周遊物語」が始まる。虐げらるる労働から解放され、一時の安楽を孤独旅に求める。旅を通じて何を手に入れるか。憂鬱と倦怠の中に希望は見出されるのか。工場労働者の紀行(奇行)文。「我流1人旅」のリアルを報告。勤倹貯蓄に励み、貧乏旅行を満喫する。
孤独を友にする!
万国の独身者よ!
団結せよ!
こたびの征服都市は「高知県」。徳島市~高知市を車で遠征する。山間部を駆け抜け、土佐国を目指す。近代的高速道路を利用し、一目散に高知中心を目指す。
インスタグラマーよろしくの「キラキラ旅行」ではなく、貧乏で、泥臭い「路地裏旅行」を諸君に展開していきたいと思う。砲撃を塹壕の中でジリジリとやり過ごそうとする、持久戦のような旅行記録になるだろう。いつだって現実は理想を打ち破る。泥にまみれ、ドジョウのように身をくねらせて、生きていこうではないか。
高知周遊物語 ~高知史の扉をひらく~
高知の魅力をたっぷりと味わうことができるだろう。しかし、まずは、情報戦である。幾重にも情報を取り入れ、最善の戦術を考案する。そのためにも、公共機関の力添えは不可避である。このための公の組織、偉大なるかな国家の力!
公益社団法人高知市観光協会 (welcome-kochi.jp)
地域観光課 | 高知県庁ホームページ (kochi.lg.jp)
ようこそ!高知へ – 高知市公式ホームページ (city.kochi.kochi.jp)
近年は、情報を取りやすい分、情報を精査する力も必要になってきている。どこに他国の諜報員が潜んでいるか分からない。常に気を引き締めなければならない。
開戦の狼煙と出陣
開戦の狼煙。高知周遊を開始。しかし、出鼻を挫かれる。前日の残業が長引き、出立が大幅に遅延。汚名返上、徳島市から西進。吉野川、祖谷を眺め、四国山地を踏破。四国の大自然をお届けする!まだ見ぬ高知の街を夢見ながら、持久戦の長距離移動を堪えしのぐ。孤独な旅行は移動時間も内省の時間になる。気を抜いてはいけないのだよ、諸君。砲弾はどこから飛んでくるか、誰にもわからない。神のみぞ知る天命なのだ。私たちのような雑兵には計り知れぬことなのだ。
長宗我部家の盛衰
四国の覇者、長宗我部氏に迫る。高知歴史民俗資料館にはじまり、岡豊(おこう)城跡を調査する。戦国時代のインフルエンサー:長宗我部元親を中心に物語る!徳島県民からすると、徳島を飲み込んだ英雄とはいえ、悔しい思いが湧き上がってくる。土佐を統一し、四国を蹂躙した英雄の姿をじっくりと分析する。歴史の勝者となった元親の一生とは。しかし、彼の人生にも波乱が待っていた。困難苦難の連続。絶望の淵に追い込まれる残酷さ。救われない一国の主。悲しみと歓喜の入り混じった長宗我部氏の歴史は簡単には語り切れないものだ。
平安の歌姫
平安時代のアイドル歌手:紀貫之(きの つらゆき)に注目。歌手だけでなく、ベストセラー作家の一面も合わせ持つ男。紀貫之邸宅跡、国司邸宅跡を訪れ、当時の生活に思いをはせる。土佐の国司としての政治手腕だけでなく、文化人としての二面性をも持ち合わせている傑物だ。彼のゆかりの土地が今もなお、保全されており、自由に出入りが許可されている。この機会を逃すわけにはいかない。重箱の隅を楊枝でほじくる勢いで、紀貫之について知り尽くす。
土佐藩の漢
高知の王道、土佐藩の歴史を知る。坂本龍馬記念館、自由民権記念館を通じて、土佐藩の漢たちの人生を振り返る。桂浜にも立ち寄り、歴史と自然に癒される!幕末、高知の歴史といえば、この人物を外すことはできないだろう。まさに幕末史、日本史のビッグネーム、坂本龍馬。さらに、彼の周囲の人物もその名を歴史に轟かせている。土佐の歴史はいくら学んでも、底が尽きない。だが、ひるむことはない、諸君。大同団結し、土佐史を垣間見るのだ。じっくりと時間をかけ、じわじわとその腕を磨くのだ。それが最上の道。
山内のお殿様
土佐藩に君臨した、山内氏を調査。高知県立歴史博物館で学び、高知城でフィールドワーク。疲れた体を、竹林寺の静けさが癒す!長宗我部氏の跡を継ぎ、高知に乗り込んできた一族。それからは幕末まで、高知を支配し続けた剛腕の持ち主だろう。さらに、多くの英傑を生み出してきた、その環境、教育、政治にも興味がある。加えて、当時の社会、文化の様相も知ることができるだろう。まだまだ、知らないことが多すぎる。しかし、汝自身を知れ。無知の知である。これが全ての第一歩なのである。
~ 我流1人旅の掟 ~
「歴史旅行家」
旅行のメインは「歴史観光」。神社・仏閣・資史料館!城跡巡り、感無量。歴史を楽しみ、俳句、短歌、ポエムを書き残す。命尽きるまで、津々浦々を徘徊。金がないゆえに、高級ホテルや美食はなかなか手が出ない。そのためにも、お金のあまりかからないところをたっぷりと味わう。歴史の積み重ねに触れ、過去、現在、未来を俯瞰する。学ぶことが非常に多い、それが歴史学習。フィールドワークは最高だ。
「自然旅行家」
山川、海洋、森、林。自然の中で、瞑想へ。ポエムの執筆、筆が乗る。全国の自然スポットを味わい尽くす。自然と向き合うことで己を見つめなおす。自省の時間なのである。神との対話、自己との対話、そこから何を学ぶか、同時に心身の回復に努める。世間でなぶられてきた私を癒す時間なのである。
「吝嗇王」(りんしょくおう)
貧乏、どケチ極まれり。車に宿泊、旅費削減。夏は、避暑地の満喫へ。食費も最低限度まで。しかし、若いうちは、これができていた。最近はこの作戦を取ると、帰宅時に体調を崩すようになった。健康はお金に換えることができないので、少々、お金を投下するようになった。贅沢は禁止だが、健康のためのお金は必然である。心身良好に、孤独の旅を行おう。各地のお土産、目に映る。甘党旅行家、いざ出陣!
「おお、汝はなぜ旅行に?」
孤独の旅行者!
全国を徘徊し、
歴史を学ぶ!